壬生寺の歴史

壬生寺は正暦2年(991)、園城寺(三井寺)の快賢僧都によって創建され、古い名を地蔵院、宝幢三昧寺、などと号した。

宗派は、南都六宗の一つである律宗に属している。 昭和37年(1962)、本堂を全焼し本尊地蔵菩薩像を含む多数の寺宝を失った。

しかし新しい本尊延命地蔵菩薩立像(重要文化財)が、律宗 総本山唐招提寺から移されて、昭和45年(1970)に本堂の落慶法要が行われた。

五仏錫杖頭(重要文化財)列仙図屏風(長谷川等伯筆・重要文化財)、室町時代の作を含む190点の狂言の仮面などの寺宝を今に伝え、年間法要や700年の伝統を持つ壬生狂言(重要無形民俗文化財)は絶えることなく行なっている。

新選組ゆかりの寺でもあり、境内の壬生塚には新選組隊士の墓塔をまつっている。

また、都市中心部の境内地を活用して、保育所 「壬生寺保育園」や特別養護老人ホーム 「壬生老人ホーム」、有料老人ホーム 「ウエルエイジみぶ」 があり、社会福祉事業も進めている。

壬生寺ご本尊のご利益

壬生寺のご本尊は、延命地蔵菩薩像である。

詳しくご利益を述べれば『仏説延命地蔵菩薩経』に十益(じゅうえき)を授けられると信仰されている。

        1.女人泰産(安産を授かる)

        2.身根具足(丈夫な体を授かる)

        3.衆病悉除(病気が平癒する)

        4.寿命長遠(長生きを授かる)

        5.聡明知恵(知恵を授かる)

        6.財宝盈溢(金持ちになれる)

        7.衆人愛敬(誰からも敬愛される)

        8.穀米成就(穀物が実る)

        9.神明加護(神々の加護が得られる)

        10.大菩提証(偉大な悟りを得て極楽に行ける)

平安時代、白河天皇にあつく信仰され、また、壬生寺が京都の裏鬼門にあたることから、天皇の発願によって、毎年2月に節分厄除大法会が始められた。

以来、厄除・開運の寺として庶民の信仰を集めている。

境内には、水掛け地蔵をはじめとする石仏が約三千体まつられている。その一部の石仏は、八月下旬に京都市内各地で行われる「地蔵盆」に貸し出し地蔵として、貸し出される。

これは、地蔵が無い新興住宅地の町内から、地蔵盆の期間に当寺の石仏を貸して欲しいとの依頼があり始められたもので、50年以上の歴史がある。マスコミでは、レンタル地蔵と現代風に呼ばれているが、出開帳に基づく伝統行事である。

このように、創建より地蔵菩薩をまつり、地蔵信仰をひろめる寺として今日に至る。 

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